【宮城の小1いじめ事件】いじめ発覚を恐れる大人たち

※筆者は学校教職員ではありません。部外者が勝手に色々と考えて書いている記事です。的外れな意見、駄文を承知で書き綴っています。あらかじめご了承ください。

こちらは、私が投稿したnoteの記事の転載になります。

また酷いいじめ事件のニュースがあり、とても悲しい気持ちになりました。今回、私の考えを述べたいと思います。

小1男児、トイレに連れられ児童8人から殴られ蹴られる…学校側は保護者に「ポピュラーな遊び」
【読売新聞】 仙台市立小学校の男子児童がいじめを受けて不登校になったとして、市教育委員会は、いじめ防止対策推進法で定める「重大事態」と認定する方針を固めた。児童の欠席日数は認定の目安となる30日を超え、15日で連続50日に上る。市教

リンク先記事の内容を要約すると

昨年12月15日に、小1の男児が、トイレで同級生8人から集団リンチに遭い
「全身打撲」「急性ストレス反応疑い」で全治4週間の大けが。
翌16日から現在まで、被害者は不登校になってしまっている。

あってはならない、本当に悲惨な暴行事件だと思います。

そして、私は下の文章を読み、「またか……」と強く落胆しました。

学校に対して調査を求めた保護者によると、学校側からは「ポピュラーな遊びだった」「加害者側もたたかれた」などと回答され、いじめは否定されたという。

記事本文抜粋

いや、ほんっとに意味が分からない。

「ポピュラーな遊び」で全治4週間???

学校側の大人には、論理的に説明していただきたいですよね……。

私、もしその場にいたら言ってしまいそうです。
”先生方、よかったら私と「ポピュラーな遊び」しましょうよ!”って。

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「いじめ」というものに対する大人たちの向き合い方に問題がある

学校教育の場で、いじめというものは
「絶対に1ミリたりとも発生してはいけない忌むべきこと」だと思われているのでしょうか?

もちろん、それは間違いないと思います。
いじめは本当に良くない行為です。

しかし、実際にいじめられていた私でも
現実的に考えて「いじめ撲滅」って相当難しいと思うんです。

まず、想像していただければイメージできる方も多いと思うのですが
小・中学生によるいじめって、かなり発生リスクが高いものだと思いませんか?

つまり、私は「いじめは起こり得るもの」だと、あらかじめ考えておかなくてはならないのではないかなと思います。

例えるなら、「仕事のミス」のようなものだと捉えるべきだと思うんです。

  • あってはならないけど、起こり得るもの
  • いつ、どこで発生するか分からないもの
  • 起こった時に対策する必要があるもの

「100%ミスりません!!今までの人生でミスったことありません!!」
ってドクターXみたいな人、多分ほとんどいないですよね。

だからこそ我々は、チェックシートを作ったり
上司を通してダブルチェックしたり
入念にミスを防ぎにいきますよね?

何故それらの対策をするのかと言うと
「ミスはあり得る」と分かっているからですよね?

つまり「いじめ」も同様に、どこかで起こり得るものとして捉えて
「それを未然に防ぐにはどうするか?」「起こった時にどうするか?」
を常に考えておく必要があると思うんです。

だからこそ、今回の悲惨な事件が起こってしまった後は
緊急に全校集会を開き、可能であれば保護者全体の説明会も開き
被害者の心身のケアを最優先に行い
並行で加害者たちへの教育を行うべきだったのではないかなと思うのです。

もちろん、こんな悲惨な事件が起こってしまったということ
信じがたいと感じる教員の方々の気持ちも分かるのですが
この対応には疑問を感じる他ありません。
私は、現実逃避の隠蔽だと思ってしまいます。

私は以前、脳科学者である中野信子さんの著書
『ヒトは「いじめ」をやめられない』
を読んで思いましたが、「いじめゼロ」は現実的に難しいと思います。

もちろん、これはこの学校に限らずの問題だと思っています。

学校関係者でない私がこんなに偉そうに言うのも申し訳ないのですが
もっと、いじめを現実的に対策できないものかなと考えてしまいます。

大人たちがいじめを否定しなくてはならない環境に問題がある

私は、いじめのニュースを見るたびに、いつも疑問に思っていました。

「何故、大人たちはいつも否定・隠蔽するのだろうか」と。

先生方の評価が下がってしまうのでしょうか?

学校の評判が下がってしまうのでしょうか?

「いじめゼロを目指しているというのに、いじめが発生するなんてけしからん!」と自治体から怒られるのですか?

それはとても歪んでいると思いますし
同時にとても悲しいなと思うのです。

上記の通りですが「いじめ発覚すら絶対ダメ」は
私の主張と強く食い違います。

だから私は
「大人がいじめを否定しなくてはならない環境に問題がある」と唱えたいと思います。

それならば、現実的に
「いじめにどう対応していくか」を議論した方が
建設的に思えるのです。

「いじめそのもの」を無くすのは非常に困難だと思いますが
いじめられた人への心身のケアは出来るし
そのことによって、自殺も減らせると信じています。
加害者への教育だって、できると思うんです。

「いじめの事実は認められませんでした!」と
被害者やご家族のことを放っておくよりも
加害者に対してお咎めなしで見て見ぬふりをしているよりも
明るい未来を想像できませんか?

さいごに

繰り返しになりますが、私は学校教職員関係者ではありません。
ただの、元いじめられっ子です。
事情も知らず、色々と勝手なことは書きましたので
気分を害された方は申し訳ありません。

しかし、どうしてもいじめ関係のニュースに対して
これまで感じていた疑問がずっと残っていたので
今回、気持ちを綴ってしまいました。

的外れだったり、読みにくかったり
色々ご意見あるかと思いますが
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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